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2年生 英国演奏研修旅行


この研修報告は、東京藝術大学Webサイト内「GEIDAI×GLOBAL」にも掲載されています。

基本情報

研修者:東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校 第2学年41名
研修先:ロンドン(イギリス)
研修期間:2017年9月25日-10月2日

海外研修の成果

ロイヤルアカデミー(Royal Academy of Music)でのマスタークラス受講、藝高単独演奏会

9月27日、28日の2日間、ロイヤルアカデミーを訪問しました。
まず27日(水)はロイヤルアカデミーの先生方によるマスタークラスを洋楽専攻の生徒が全員受講しました。先生方の熱意溢れるご指導、お言葉に必死に耳を傾けながら楽しく刺激的な時間を過ごしました。
28日(木)は、歴史あるDuke’s Hallにおいて、生徒全員出演による約2時間の藝高単独演奏会を行いました。この演奏会は、各作品の演奏の前に演奏者が英語でスピーチをするという形式で行いました。邦楽専攻生は日本の伝統楽器の説明も実際に楽器を弾きながら英語で行いました。この演奏会に向けて、英語のスピーチ原稿の作成と当日プログラムといった準備が全て生徒たちの力によって進められ、演奏とスピーチの熱い練習が積み重ねられてきました。試行錯誤の末、数々の困難を乗り越え、本番では練習の成果が多いに発揮されました。現地の聴衆の方々からの大きな拍手に包まれながら達成感を噛みしめるような表情でステージ裏に戻ってきた生徒達は、ここまでの互いの労をねぎらっていました。
研修旅行を迎えるまでの日々、そして現地での活動を通して、生徒たちは言葉では言い表すことのできない喜びを経験し、成長をすることができました。また、国際的に活動する一流の音楽家を志す上で必要不可欠な「英語力」「発信力」の重要性を実感するとともに、異文化の中に身をおくことで音楽においても新たな視点を多く獲得し、次なるステージへの大きな一歩を踏み出しました。

パーセルスクール(The Purcell School)での交流会、交流演奏会

9月26日(火)と29日(金)の2日間にわたり、イギリスの私立音楽学校であるパーセルスクール(The Purcell School)を訪問しました。
26日(火)は12時過ぎに現地に到着すると、生徒による演奏会で本校を迎えて下さいました。それから現地の教員・生徒との昼食の後、生徒による校内見学を経て、14時30分から本校生徒と現地生徒との交流会を行いました。
交流会では英語による本校の紹介を行った後、英語による『作曲家カルタ』を一緒に取り組みました。特に作曲家カルタでは、テーブルごとに本校生徒がパーセルスクールの生徒にカルタのルールを説明したり、一緒にゲームを楽しんだりする様子が見られました。研修委員を中心に、この交流会の企画をはじめ、スピーチ原稿作成やプレゼンテーション作成、カルタ作りまで、すべて生徒主体で準備してきたので、その成果が十二分に発揮できた瞬間だと強く感じました。
また、29日(金)の交流演奏会本番では、現地の様々な方にご来場いただきました。邦楽科生徒による英語での邦楽紹介のスピーチと演奏の際には、現地の方にも非常に興味深く聴いていただきました。邦楽科の生徒も何度も邦楽紹介の英語スピーチを練習してきたので、場を重ねるごとに英語が上達し、ますます滑らかになっていく様をみることができました。その後、パーセルスクールの先生の指揮による『チャイコフスキー交響曲第5番ホ短調 作品64』では、本校生とパーセルスクールの生徒が、言葉の壁を越えて一つの作品に向かう様子が見られ、非常に感動的でした。初日の練習ではうまくいかなかった部分も、本番では見事に修正して演奏しており、2つの国が音楽を通して融合していた50分間でした。


音楽に関する発表語彙選定に向けて、教員で話し合いました。

Global Communicationに関する研究開発を担当する教員4名(国語科1名・音楽科2名・英語科1名で、どのような発表語彙を生徒に提示・指導するかの話し合いを持ちました。

<語彙選定の基準(案)>

1.中学校・高等学校の音楽科検定教科書を参考にする。

2.中学校の教科書のいわゆる「黒字」の音楽用語を入門編、その他を初級編とし、高等学校の「黒字」の音楽用語を中級編、その他を上級編としてはどうか。

3.それぞれの語彙をリストアップし、英語訳を考えてみる。

4.4段階の語彙リストが完成したら、その語彙を用いた例文を生徒に考えさせ、音楽用語の英語の例文集を作成する。