6月29日(木)13時より、本校201ホールにて第7回SGHグローバルキャリア講演会を実施しました。
今回は、株式会社オクタヴィア・レコード代表取締役、江崎友淑氏をお招きし、音楽CD制作の裏側や、かつて演奏家を目指された先生が現在のご職業に就かれた経緯を伺いました。
講演ではまず、演奏家としてではなく、制作者としてのご苦労やCD制作会社のご事情についてお話しいただきました。プロデューサーとはどのような仕事なのか、ディレクターと指揮者の関係は、編集作業はどこまで緻密に施されているのかなど、興味深いお話を伺うことができました。
また、高校時代は「演奏することしか考えていなかった」と仰るほど熱心に取り組まれていた先生が、不慮のトラブルから演奏”以外”の方法で音楽と関わっていく道を選択することになった経緯もお話しいただきました。高校時代の江崎先生と近い境遇にある本校の生徒にとっては刺激的だったようで、講演会後のアンケートには「自分の音楽家としての現在の位置、立ち場を認識することが大事」「演奏活動を支えてくれている人に感謝をしたいと思った」「今後のキャリアに幅広い選択肢を持とうと思った」という感想が見られました。
結びとして、「演奏の技術だけでなく、日本人の苦手とする”Yes、Noをはっきりと表現する力”をつけ、グローバルに活躍してもらいたい」、「最後は、人と人が目と目を見あって伝えあうことが大事であり、人間性が演奏家として生きていく上で重要」と、エールをいただきました。限られた時間でしたが、生徒それぞれに自身のキャリアを想像する良い機会になりました。