演奏修学旅行との関係について

これまで行ってきた演奏修学旅行について、その内容をプログラム化し、体系的なものとして充実させるため、「総合学習(木曜日6限:1・2年生における各1単位)」の中で事前・事後の学習を行い、教育課程上、その位置づけを明確化する。最も重要となる派遣先に関しては、東京藝大の海外連携ネットワーク基盤を活かして協議・選定することとし、まず、平成29年度は、イギリスの名門である「英国王立音楽院」を派遣先に決定している。(平成28年度は国内(香川県高松市(高松第一高等学校))を予定。平成30年度以降に関しては、フランスやドイツ、アメリカ等の欧米や、台湾・韓国等アジアを含め現在協議中であり、国内外を含めて幅広に検討中)具体的には、現在の演奏修学旅行をベースとして、2年生全員を対象として実施することとし、派遣前の事前学習(25 時間)から始まり、実際の派遣による現地打合せ、リハーサルや舞台演奏・共演(9 月、5~7 日間程度、延べ30 時間)を行い、派遣後の事後学習(総括5時間とレポート)といった内容の教育プログラムとする。

特に国際交流という点においては、西洋音楽はもとより、我が国固有の伝統文化・アイデンティティである邦楽を活かしたコラボレーションが有効であることから、他国の伝統音楽との融合・調和も含め、新たな音楽創造を視野に入れた共演を企画・実践する。

また、派遣期間においては、生徒の自主的な対話・交流等のコラボレーションが図られるよう留意した指導を行い、派遣先において共演・協働する関係者との積極的な交流や協議等を行った上で、それを結実させるものとして共同演奏会等が実施される流れを担保することで、音楽分野独自のアクティブラーニングとして有効に機能させる。