合奏・合唱・重奏
オーケストラ


藝高のオーケストラ授業は、藝大指揮科常勤教員( 4 名)、藝高教員( 2 名)、非常勤講師(2 名)の指導により行われています。合奏の基礎を学びながら、様々な音楽解釈、多角的な表現方法の習得を目的としているため、複数の指揮者によって同一曲の指導を行うことがこの授業の特徴です。
また、授業で学んだ成果は、秋に行われる定期演奏会、卒業式・入学式での奏楽、北とぴあでのオーケストラ演奏会(北区文化振興財団主催)などで披露されます。
年間の授業の流れ
4〜5月 モーツアルト、ハイドン、ベートーヴェンなどの古典を中心とした演習
6〜10月 秋の定期演奏会で演奏する曲目(交響曲や合唱曲)
11〜3月 卒業式、入学式で演奏する曲目(序曲や組曲などのオーケストラ小品作品)
担当教員
指揮
澤 和樹、迫 昭嘉
髙関 健、山下 一史
弦楽器
那須野 直裕、倉持 敦
木管楽器
大平 記子
金管楽器
堂山 敦史
合唱

担当教員
清水 敬一
身体の構造から呼吸の方法、音楽的な表現に至るまで、きめ細かく指導しています。ルネサンスからロマン派までの作品をはじめ、邦人作品なども扱い、幅広いレパートリーを構築しています。
また、楽曲で歌われる言葉の意味、解釈の考察及び外国語を正確に発音する力や感性豊かに表現する能力を高めています。
定期演奏会では、オーケストラ伴奏による演奏形態で、学習成果を披露しています。
さらに、地域連携事業として、近隣の小学生や中学生との演奏会にも出演します。
ピアノ初見アンサンブル

担当教員
ローラン・テシュネ
沼田 宏行、淺田 淳子
柳川 瑞季
ピアノ初見アンサンブルでは、多様な諸条件を強いられる演奏・制作現場でも柔軟に実力を発揮できる演奏家や作曲家の育成を行います。
具体的には予見に関する諸条件(予見有無、時間の長短、予見中楽器使用可否)対応に始まり、和声分析、楽曲分析、簡易伴奏作成、対旋律の構築、モチーフ分解と再構成、間奏作成、カデンツ作成を経て、与えられたモチーフによる即興やスコアーリーディングまで行えるよう学習します。
加えて後期には伴奏や合奏を念頭に鍵盤楽器合奏を行います。
室内楽(弦楽器)


担当教員
山﨑 貴子、那須野 直裕
松本 卓以、山田 百子
山本 美樹子
弦楽器専攻の室内楽授業は、大学教員、藝高教員、非常勤講師により通年での指導を行っています。演習曲目はハイドン、モーツアルト、ベートーヴェンなどの古典派の室内楽曲や弦楽合奏曲を中心に行われ、室内楽の基礎的な技術を習得することを目的として指導を行っています。ハープ専攻生は、ヴァイオリンやフルート専攻生との二重奏曲などを学習しています。
授業では、必ず他のグループの演奏を聴き、学年を超えてお互いの演奏について意見を交わすことにより、音楽表現の多様性やコミュニケーションの取り方を学ぶ場にもなっています。
本校 201 ホールで室内楽発表会、生徒主催のアカンサスコンサート(年4 回)、北区滝野川文化会館(もみじホール)、北とぴあ(つつじホール)で行われる室内楽演奏会などが、この授業の成果発表の場となっています。
室内楽(管打)・管打合奏

担当教員
管打合奏
大橋 晃一
木管室内楽
須川 展也
金管室内楽
日髙 剛
打楽器室内楽
藤本 隆文
フルートアンサンブル
大平 記子
管打楽器専攻では、フルート専攻以外の生徒が藝大1 年生の授業である木管、金管、打楽器の各室内楽、及び管打合奏(吹奏楽)の授業を共修することで、単位として認定しています。本校には少数しか在籍していない管打楽器専攻生も、大学生の中で質の高いアンサンブルを学習できます。
管打楽器専攻生は、将来、一人で演奏活動をしていくことよりも、オーケストラや吹奏楽の世界で活動していくことが中心となりますが、早い段階からこのように専門的な雰囲気の中で学べる環境が整っていることは、本校の自負するところです。
邦楽合奏

担当教員
長谷川 愛子
邦楽専攻生が、全学年合同で合奏し、自らの専攻以外の和楽器の演奏特性を理解しながら音楽を作り上げています。専攻実技レッスンで習得する演奏スキルを集結させる貴重な機会で、在籍生徒の楽器編成に応じて古典曲から現代邦楽作品まで幅広い中から選曲しています。邦楽特有の「間」、「呼吸」を共有し、合奏に反映させることで個々の演奏意識が高まることも期待できます。