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アントニオ・メネセス先生公開レッスン

11月20日(月)に、藝高201ホールにおいて、欧州・北南米・アジアの主要音楽都市で、世界有数のオーケストラや世界を代表する指揮者と共演をしてきたアントニオ・メネセス先生による公開レッスンが行われ、藝高生2名が受講しました。

当日は本校弦楽器科の生徒のほか藝大生や保護者の方も聴講し、生徒は集中して盛んにメモなどを取っていました。

 

「第29回定期演奏会・SGH課題研究発表会」開催

この報告は、東京藝術大学Webサイト内「GEIDAI×GLOBAL」にも掲載されています。


11月4日(土)に、SGH課題研究発表会として、「第29回定期演奏会」を開催いたしました。
今年度は英国より、一昨年にもご指導いただいたドミニク・ウィーラー先生(ギルドホール音楽院)を指揮者としてお招きしました。
定期演奏会は本校において最も重要な位置にある演奏行事であり、SGH指定校としての課題成果を発表する場でもあります。
この演奏会に向け、邦楽専攻・洋楽専攻の全生徒が懸命に練習に励み、本番は845名の観客を迎え大成功に終了しました。

 

 

 

基本情報

日時 平成29年11月4日(土) 14:00開演
場所 東京藝術大学奏楽堂
主催 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校

 

プログラム

第1部 邦楽合奏

中能島欣一 作曲:「ひぐらし」(山田流箏曲・尺八)
沢井忠夫 作曲:「砧三章」(生田流箏曲)
十代目杵屋六左衛門 作曲:「鶴亀」(長唄・長唄三味線・邦楽囃子)

第2部 オーケストラと合唱

G. F. ヘンデル ジョージ二世のための戴冠式アンセムより
G. F. Handel Coronation Anthems

HWV260 The King shall rejoice
HWV261 My heart is inditing
HWV258 Zadok the Priest

休憩

P. I. チャイコフスキー 交響曲 第5番 ホ短調 作品64
P. I. Tschaikowsky Symphonie Nr. 5 e-moll Op.64
I. Andante – Allegro con anima
II. Andante cantabile con alcuna licenza
III. Valse: Allegro moderato
IV. Finale: Andante maestoso – Allegro vivace

2年生 英国演奏研修旅行


この研修報告は、東京藝術大学Webサイト内「GEIDAI×GLOBAL」にも掲載されています。

基本情報

研修者:東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校 第2学年41名
研修先:ロンドン(イギリス)
研修期間:2017年9月25日-10月2日

海外研修の成果

ロイヤルアカデミー(Royal Academy of Music)でのマスタークラス受講、藝高単独演奏会

9月27日、28日の2日間、ロイヤルアカデミーを訪問しました。
まず27日(水)はロイヤルアカデミーの先生方によるマスタークラスを洋楽専攻の生徒が全員受講しました。先生方の熱意溢れるご指導、お言葉に必死に耳を傾けながら楽しく刺激的な時間を過ごしました。
28日(木)は、歴史あるDuke’s Hallにおいて、生徒全員出演による約2時間の藝高単独演奏会を行いました。この演奏会は、各作品の演奏の前に演奏者が英語でスピーチをするという形式で行いました。邦楽専攻生は日本の伝統楽器の説明も実際に楽器を弾きながら英語で行いました。この演奏会に向けて、英語のスピーチ原稿の作成と当日プログラムといった準備が全て生徒たちの力によって進められ、演奏とスピーチの熱い練習が積み重ねられてきました。試行錯誤の末、数々の困難を乗り越え、本番では練習の成果が多いに発揮されました。現地の聴衆の方々からの大きな拍手に包まれながら達成感を噛みしめるような表情でステージ裏に戻ってきた生徒達は、ここまでの互いの労をねぎらっていました。
研修旅行を迎えるまでの日々、そして現地での活動を通して、生徒たちは言葉では言い表すことのできない喜びを経験し、成長をすることができました。また、国際的に活動する一流の音楽家を志す上で必要不可欠な「英語力」「発信力」の重要性を実感するとともに、異文化の中に身をおくことで音楽においても新たな視点を多く獲得し、次なるステージへの大きな一歩を踏み出しました。

パーセルスクール(The Purcell School)での交流会、交流演奏会

9月26日(火)と29日(金)の2日間にわたり、イギリスの私立音楽学校であるパーセルスクール(The Purcell School)を訪問しました。
26日(火)は12時過ぎに現地に到着すると、生徒による演奏会で本校を迎えて下さいました。それから現地の教員・生徒との昼食の後、生徒による校内見学を経て、14時30分から本校生徒と現地生徒との交流会を行いました。
交流会では英語による本校の紹介を行った後、英語による『作曲家カルタ』を一緒に取り組みました。特に作曲家カルタでは、テーブルごとに本校生徒がパーセルスクールの生徒にカルタのルールを説明したり、一緒にゲームを楽しんだりする様子が見られました。研修委員を中心に、この交流会の企画をはじめ、スピーチ原稿作成やプレゼンテーション作成、カルタ作りまで、すべて生徒主体で準備してきたので、その成果が十二分に発揮できた瞬間だと強く感じました。
また、29日(金)の交流演奏会本番では、現地の様々な方にご来場いただきました。邦楽科生徒による英語での邦楽紹介のスピーチと演奏の際には、現地の方にも非常に興味深く聴いていただきました。邦楽科の生徒も何度も邦楽紹介の英語スピーチを練習してきたので、場を重ねるごとに英語が上達し、ますます滑らかになっていく様をみることができました。その後、パーセルスクールの先生の指揮による『チャイコフスキー交響曲第5番ホ短調 作品64』では、本校生とパーセルスクールの生徒が、言葉の壁を越えて一つの作品に向かう様子が見られ、非常に感動的でした。初日の練習ではうまくいかなかった部分も、本番では見事に修正して演奏しており、2つの国が音楽を通して融合していた50分間でした。


語学力の到達達成度を5段階で考えています

グローバル・リーダーとして将来的に活躍する音楽家には、コア・コンピタンシーである「多様性」を基軸とした「交信力」及び「共感力」が求められる。そして、これを実現するためには語学力の強化が必須となる。そのために必要な5つの段階を以下のように設定し、能力別の各クラスの到達目標の参考とする。具体的には、グレード別クラス(赤白青の3組で、赤が上位で青が下位)の赤組は2年時の前期終了時までに第5段階を目指し、白組は2年時の後期終了までに第3段階(または第2段階)を目指す。青組に関しては、生徒の実態に応じて柔軟に対応しながら第2段階に到達できるよう基礎力を重視する。

 

第1段階

オーラルワーク中心の授業を大学の言語・音声トレーニングセンターを中心に実施し、英語を「聞くこと」「話すこと」に慣れ、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲・姿勢を育成する。また、音楽に関する情報を発信・受容できるように英語の発表語彙を拡充する。音楽史や音楽理論の授業等の教員と協力し、必要語彙の選定を試みる。

第2段階

音楽に関する語彙力を拡充しながら、それを用いた表現や例文を導入し、「コンサートのチケットを予約する」などの疑似コミュニケーション活動を通して情報を発信・受容できる能力を育成する。また、まとまりのある短い英文が書けるように「書くこと」の指導も取り入れる。聞くことや話すことの指導は継続しながら、徐々に聞き手・読み手を意識した「話すこと」「書くこと」の作業に重点を移行する。さらに、生徒個人の音楽に関する趣味や夢などについて、英語を用いた発表活動も積極的に取り入れる。

第3段階

音楽科と協力しながら、演奏研究や鑑賞研究の授業内容から、生徒自身の知識・意見・感想等を英語で表現できるように指導し、交信力や共感力を育成する。また、生徒自身が課題を設定し、調査研究し、その結果を発表できるように音楽科・英語科の教員でサポートする。外国からの著名な講師による公開レッスンなどで生徒が積極的にコミュニケーションを取りながら、受動的ではなく能動的なレッスンが受講できる環境を準備する。さらに、自分の好きな曲の構成や特徴、またその理由などを図や表を用いて整理しながらプレゼンテーションする作業なども取り込む。

第4段階

第3段階までのコミュニケーション能力を十分に達成した生徒については、本人の希望により、ドイツ語・フランス語・イタリア語等の授業を大学の言語・音声トレーニングセンターで受講できることとする。その内容は、上記で述べた英語に関するコミュニケーション能力の育成過程に準ずるものとする。ただし、附属高校のカリキュラム外の選択授業としての扱いとする。

第5段階

海外からの留学生とのコンサートの企画・運営、また、海外での演奏修学旅行におけるコラボレーション・コンサートにおける企画・運営の相談や連絡、さらには、交流会などにおけるリーダーまたはコーディネーターとしての活躍の場を積極的に提供する。事前指導や事後指導では、個人や団体の責任者として、メール等による情報交換を進んで行うよう指導し、「言葉の壁」や「環境の壁」をクリア―したグローバル・リーダーとして一人立ちできるよう支援する。

 

以上の5段階は、5年間で達成するものではなく、生徒の実態と変容に応じて進めていくものである。従って、例えば、第5段階においても、なお第3段階における能動的なコミュニケーション能力の育成に焦点を置くこともあり得るし、第4段階を視野に入れない場合もある。