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日中青少年交流演奏会について(告知)

このたび2010年3月に行われた上海音楽学院附属中等音楽専科学校における「中日青少年交流演奏会」の答礼として、本校との交流演奏会を以下の通り開催する運びとなりました。事前申し込み不要、入場無料となっておりますので、万障お繰り合わせの上、ご来場賜りますようお願い申し上げます。

「日中青少年交流演奏会」

日時:10月5日(金)  16:00開場 16:30開演
会場:東京藝術大学第6ホール
プログラム:高橋裕《茉莉花と桜の宴》他

第11回SGHグローバルキャリア講演会を実施しました。

6月28日(木)13時より、本校201ホールにて、第11回SGHグローバルキャリア講演会を実施しました。

講演の様子は外務省ホームページでも紹介されました(外務省HPへ)。

今回は「外務省高校生講座」として、外務省中東第二課主査の安藤強士先生をお招きしました。
中東諸国との外交経験や多くの音楽イベントを成功された経験をもとに、音楽が国際交流の中で果たす役割と重要性を中心にお話しいただきました。

講師の自己紹介では、ご自身が外務省を志すきっかけとなったエピソードをもとに、「今思っている夢は変わるかもしれないが、子どもの頃から好きだったことを諦めないで続けていれば何らかの道が開ける。」
とお話をいただきました。

外務省の業務内容紹介では、「日本が他の国と仲良くできるように取り組んでいる」とわかりやすく説明していただき、中東・北アフリカの重要性は、安全面・経済面など多岐にわたることを教えていただきました。

その中で、サウジアラビアにて日本人オーケストラの歴史的な公演が行われたことを説明していただきました。日本人女性歌手が人前で歌うというのも、男尊女卑の中東では画期的なことだったそうです。こちらのソプラノ歌手の方は藝大の先輩です。公演は大成功で、連日新聞で特集を組まれたそうです。

「サウジ建国以来初の西洋音楽の演奏会という歴史的快挙に参加できる達成感を得た。音楽は国境や文化を超えて人々の心に届くと実感した。」とのコンサート参加者からの声をご紹介いただきました。

世界で活躍する音楽家を目指す本校の生徒たちにとって、中東への視野を広げるきっかけになり、志をさらに強めた様子でした。

藝高60期生 FRESH CONCERT

平成30年6月9日(土)15時より、「藝高60期生 FRESH CONCERT〜期待の若き音楽家たち〜」を実施しました。実技試験も近く忙しい休日のなか、多くの生徒が参加をしてくれました。
今回は藝高を卒業した東京藝大3年生11名、計4組が演奏を披露してくれました。
藝高では、身近な卒業生の演奏を聞くことのできる本行事をキャリア形成の一環と捉えています。
言葉での説明はない、ごく短い時間のシンプルな演奏会ではありましたが、終了後のアンケートでは、他人を思いやることやコミュニケーション能力の重要性に思いを馳せた生徒、知識を深めることや精神面をコントロールすることによって、演奏家として安定しながらも時に大胆に振る舞うことができると感じた生徒などが見受けられ、非常に良い刺激を得られたようでした。

プログラムと出演者

ニーノ・ロータ:フルートとヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
 佐久山修太(ピアノ)、泉野有香(フルート)、蔭井清夏(ヴァイオリン)
ヒンデミット:弦楽四重奏曲第4番 作品22
 重松彩乃、木村瑠菜(ヴァイオリン)、伴野燎(ヴィオラ)、下島万乃(チェロ)
モーツァルト:オーボエ四重奏曲ヘ長調 K .370
 芳野円香(オーボエ)、木村瑠菜(ヴァイオリン)、栗林衣李(ヴィオラ)、山本大(チェロ)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 作品25
 吉田サハラ(ピアノ)、蔭井清香(ヴァイオリン)、伴野燎(ヴィオラ)、山本大(チェロ)



第10回SGHグローバルキャリア講演会実施

この報告は、東京藝術大学Webサイト内「GEIDAI×GLOBAL」にも掲載されています。

3月1日(木)13時より、本校201ホールにて、第10回SGHグローバルキャリア講演会を実施しました。

今回は、元日本航空客室乗務員、桜美林大学専任講師の尾川佳子先生をお招きしました。
客室乗務員として世界を渡られた先生の経験をもとに、世界で活躍する音楽家を目指す本校の生徒たちが持つべき心構えを、さまざまなトピックから気づかせていくような形式で、生徒もよく考えながら講演を聞き、それぞれに強く印象に残る言葉や考え方を見つけることができた様子でした。

Communication & Coordinationの大切さ

講演は「”Communication”って日本語に言い直すと、何?」という生徒にへ問いかけから始まりました。初めは戸惑う様子も見られましたが、次第に鋭い返答も現れ、生徒の返答に対し、先生からは「対話」や「意思疎通」といった、一方向性ではなく双方向性のニュアンスを含んだ表現が近く、語源がラテン語の”Communis(共有の、共同の)”であることを押さえて考えるとよい、と説明をいただきました。これに限らず、ラテン語の理解は英語の理解を助けるというお話も併せて伺うことができました。
世界で活躍するにはCommunication(共有すること)を意識し、さらにCoordination(合わせていくこと)を伴っていることが求められます。先生は、必ずしも毎日同じ人と働くことができない性質の客室乗務員のお仕事を通じて、このことの大切さを実感されたようでした。この点については、演奏家としての生徒たちも近い境遇にあるように感じられました。

GlobalとInternationalの違いと”Glocal”

“Global”は”Globe(球体、転じて地球)”が由来、”International”は”Inter(〜の間の)national(国の)”を意味するので、地球全体で国境を取り払って一つになっていくような考え方の”Global”と、国同士の関わりあいを示す”International”では大きく意味が異なる、と説明がありました。この意味でGlobal化が進む現代において、”Glocal(GlobalとLocalを組み合わせた新しい言葉、その地域の特色・文化を踏まえたGlobal化)”を意識することの重要性を強調されていました。
講演の中では、マクドナルドのGlobal展開では各国の文化に合わせて商品展開をしているという例や、文化の違いからくる挨拶の違い(欧米圏では右手(上位とされる手)を出し合うことで互いを認め合う、日本では頭(急所)を見せることで信頼を示す)の例を題材に、それぞれの人が自分のLocalを良く知って、その上で多くの文化を共生させる「多文化共生」を大切にしてほしいと訴えられていました。
講演の最後には、世界で活躍するにあたって、まずは日本の文化・特徴をよく理解し、「日本人であることを忘れずに世界に羽ばたける演奏家」を目指してもらいたいというメッセージをいただきました。

その他の話題とメッセージ

  • 「ABCの法則」
    A(あたりまえのことを)、B(ばかにしないで)、C(ちゃんとできる)ことが大切。おろそかにしていないか、よく日々の生活を振り返ってもらいたい。
  • 「Communicationを成立させるコツ」
    「伝える」ことを「伝わる」ことにしよう。ちゃんと伝わったか確認する、ひと工夫がとても大切。
  • 日本人の持ち味・長所
    直接の訴えがなくても「相手の考えを察してあげようとする」ことが、とても日本人らしい良さ。客室乗務員時代には「お客様の背中を見て、求めていることを感じ取りなさい」と言われていた。
    そして、根性をもってコツコツと真摯にやること。その姿を他者に見せずとも、努力は必ず伝わる。

質疑応答

  • 邦楽専攻生が英語の習得へのモチベーションを高めるには?
    邦楽では、海外に出て行っても専攻実技を教わることができないかもしれない。しかし、自身の楽器を持って海外を渡り歩けば大いに興味を引くだろうし、英語も自然と身につくかもしれない。海外で教えを乞われるようなことがあれば、その時こそ、英語力が役に立つはず。
  • もし、客室乗務員の業務中に航空事故が発生したらどうする?
    幸い、大きな事故にあったことはないが、お客様が一斉に驚くような状況には直面したことがある。しかし、客室業務員が慌ててしまえばお客様もパニックになってしまうし、冷静になるよう努める。実際、お客様も「今の揺れ、大丈夫なの?」という顔で一斉に客室乗務員の方を見てきたりすることもあるが、笑顔で「大丈夫ですよ」と伝えて見せていた。

この他にも、複数の鋭い質問がありました。